微弱陣痛
いよいよ臨月に入ると、いよいよ赤ちゃんとの出会いがすぐそこまで来ています。

出産するにはある条件があります。
①娩出力(産力)
②胎児
③骨盤
この3つがそろった時、分娩することができるのです。
娩出力は、産むための体力です。
陣痛を起こすのも、力むのも体力が要りますから妊娠期間中に充電しておかなくてはいけません。
昔、自宅出産に立ち会ったことがあります。
その時、あまりにも陣痛の時間が長すぎて、陣痛が止まってしまった・・・。
その後、薬以外のものを駆使しましたが陣痛が始まることがありませんでした。
妊婦さんは疲労困憊でぐったりして救急車で運ばれていきました。
なので出産に向けて体力をつけておかなくてはなりません。
胎児は、赤ちゃんの位置です。
赤ちゃんは回りながら良い位置を探しています。
その「良い位置」に来ないとやはり生まれてきません。
陣痛があっても赤ちゃんの位置が悪ければ陣痛が続くだけで生まれてきません。
私の知り合いの話ですが、40週で破水、陣痛が来ているにも関わらず、出産が進みません。
少し時間をおいてエコーでチェックして赤ちゃんの位置が良好でなければ帝王切開という妊婦さんがいました。
一度部屋に戻り、針灸をしました。
今度は分娩台で最後のエコーをしたら・・・
赤ちゃんが定位置にいて、速やかに出産が進みました。
この方は私のスクールを受講していて、自身の奥様に鍼灸をして見事、自然分娩されました。
スクールで微弱陣痛の話をしておいてよかったと思った瞬間でした。

骨盤は、産道です。
産道には、軟産道と骨産道があります。
軟産道は子宮の出口、子宮口です。
臨月に入れば、内診があり、子宮口の開き具合をチェックしてくれます。
子宮口を開くためにホルモンが出ています。
副腎(腎臓の上にある)からDHDAS(デヒドロエピアンドロステロンサルフェート)が分泌され少しずつ開いてきます。
さらに、子宮は筋肉でできているので、柔らかくして、開きやすくするにはストレッチも大切です。
DHDASが分泌されるにはオキシトシンというホルモンが重要です。
臨月の乳首への刺激は重要ですので、おっぱいマッサージをしましょう!
骨産道は、いわゆる骨盤。
骨盤の中のスペースが広がり、赤ちゃんを送り出します。
骨難を緩めるのはリラキシンというホルモンですね。
ホルモンだけでなく、骨盤周囲の筋肉を柔らかくすると動き、開きやすくなります。
妊娠中の骨盤の調整はとても重要です。
当院にお越しの方は骨盤を調整しているので皆さん、開きやすくなっています。
さてこの3つの要素が重要なのはわかりました。
では、今回のテーマ、微弱陣痛です。
本陣痛が来なくて、なかなか出産が進まない、きっと上記の3つの条件が整っていないのかもしれません。
そんなときはどうしたら良いでしょうか?
もちろん陣痛促進剤を使うのも良い選択だと思いますが、自力で生みたいですね。
そんな時は・・・。
陣痛促進のツボがあります。
これは自分で押すにはちょっと難しいので、専門家にお願いしましょう。

セルフケアとして、食べ物としては「辛い物」を頑張りましょう!!!
体に熱を大量に加えるには、香辛料が手っ取り早いです。
唐辛子やニンニク、さらにカレー粉(本場のカレー)などがいいですね。
諸説ありますが、オロナミンCというのも効果があるとか・・・真偽は不明です。
ただ娩出力という意味合いではありかもしれません。
食事以外に、身体を温めたいので、お風呂にしっかり入りましょう。
ゆっくり、長めに、脱水とのぼせに注意して入りましょう。
あとは、お灸という手もあります。

お灸は胎児を動かすことができるので、分娩の三要素の「胎児」に働きかけます。
せんねん灸という簡単なものがあります。
おへそから恥骨の中央にしっかり熱が入るまで何個かやります。
さらに内くるぶしの上、指3本の三陰交も同様に熱が入るまで何個かやります
。
熱が入るとは、熱感を感じるまでということです。
最後は運動です。

窓ふき、床の雑巾がけ、スクワット、ウォーキングなど積極的に行います。
娘の時には4時間も歩きました(私も付き合って・・・)。
少し高度ですが、漢方という手もあります。

これは「活血」という働きのあるものを使います。
出血しやすい傾向があるので専門家にお任せしましょう。
何はともあれ、できることは自分でできるとよいですね。
何かありましたらご相談ください。
銀のすず